10センチメートル☆ロマンス





「……葵さん…」



 俯く私に、蒼くんが心配そうな声で呼びかける。




 ……分かってるよ。



 小学生と高校生だし。

 ハッキリ私達付き合ってる訳じゃないし。




 ……ちゃんと、分かってる。





「……葵さん…」



 蒼くんが私の前に来る。俯く私には、蒼くんのほぼ全身が見える。


 おもむろに蒼くんが私の顔を覗き込んだ。



「葵さん」


 私が泣いてると思ったのか、心配そうな顔で見上げる。