10センチメートル☆ロマンス





 私もおずおずと同じ場所を見ると、蒼くんと同じ、青いハチマキの美少女が走り寄ってきた。



「もう! ずっと席にいないんだもん。探しちゃったよっ

 ……早く戻ろ?」



 私に気づかず蒼くんの腕を掴む女の子。


 よく見ると茶色いクルクルの髪を左右にレースのリボンで結んで可愛い女の子で。


 その頬は、ほんのり赤い。



 私はまたツキンと痛む胸を何とか誤魔化しながら、2人を見ていた。




「……相田、悪いけど先戻ってて」


「都築くん何言って…」



 相田と呼ばれた女の子が、蒼くんの後ろにいる私に気付くと怪訝な顔をした。