「…ねぇ?」 もう一方の手で私の胸まで伸びる髪を掴み、私の瞳を、彼の黒く濡れた瞳が見つめる。 あまりに妖艶過ぎて、言葉が出てこない。 「ねぇ、葵さん」 徐々に近付いてきた蒼くんの顔。瞳を逸らせないまま、気付けばその距離10センチ。 見上げる形の蒼くんに心臓が激しく打ち込んで…… どうにかなってしまいそう―――… .