――――グイッ 「……触るな」 ―――瞬間。 一際低い声が聞こえたと思ったら、蒼くんが私の手を掴みこの場を去る。 「蒼くん……」 こちらを見ることなく、応援席からどんどん離れていく。 途中何人かクラスメイトらしき子達がこちらを見てた。 それに気付いたのか、蒼くんは掴んでいた手を離し、先を歩いて行く。 ……気まずい。 無言で歩く事に、なぜか、気まずさを感じてしまう。 .