10センチメートル☆ロマンス





「あ…っ そ、の…」



 威圧的な蒼くんの空気に、周りの子も、私も、声を出せなかった。




「蒼! 何照れてんだよぉ。
 せっかく葵さん来てくれたのに」


 聡くんがフォローしてくれたけど、蒼くんの機嫌は悪くなるばかり。



 ……やっぱり、私みたいなのが居たら迷惑なんだ…。



 零れ落ちそうな涙を堪え、泣き顔を見られたくない私は俯いた。




「葵さん、別に俺らは迷惑じゃないよ?
 蒼一郎なんて気にしないでさっ!」


 私が泣きそうなのに気付いた聡くんが、私の腕を掴み覗き込む。