蒼くんはみんなと一緒に手当てを受けていた。 その隣で、女の子は泣いていた。 蒼くんは手当てが終わると、先生に挨拶をしながら隣の女の子に一言声をかけ、頭をポンポンと叩いた。 ――ツキンッ ―――何…? 今の……。 胸のモヤモヤに訳が分からず胸に手を当て俯いていると、 「葵さん!」 蒼くんのクラスの……確か、聡くん…?が、私に声をかけてきた。 「さっきの競技見てくれました?めちゃくちゃ惜しかったんすよぉ! でも次の組体操でカッコ良く決めるんで、見てて下さいね!」 .