10センチメートル☆ロマンス




 蒼くんはみんなと一緒に手当てを受けていた。


 その隣で、女の子は泣いていた。



 蒼くんは手当てが終わると、先生に挨拶をしながら隣の女の子に一言声をかけ、頭をポンポンと叩いた。




――ツキンッ



 ―――何…? 今の……。



 胸のモヤモヤに訳が分からず胸に手を当て俯いていると、


「葵さん!」


 蒼くんのクラスの……確か、聡くん…?が、私に声をかけてきた。



「さっきの競技見てくれました?めちゃくちゃ惜しかったんすよぉ!
 でも次の組体操でカッコ良く決めるんで、見てて下さいね!」