「……なんだよ、その返し。 葵さんから聞いてきたんだろ?」 彼はムッとしながら私を見上げる。 ……なんだかさっきのトキメキとか、キュンキュンとか。 乙女的な私の心情を返して欲しい。 現実って……辛くて痛いものなのね。 「葵さんの身長は?」 「……157センチ」 「ふーん…」 夏真っ盛りなだけあって、18時近いのにお昼のように明るい。 さっきハァハァ言いながら一人で登った坂道を、帰りは二人、並んで下っていく。 .