その姿に、私はまた笑ってしまい、 「違う違う。勘違いしないで? 私の名前、月島 葵っていうの。 ほら、『あ お い』。 一緒でしょう?」 上機嫌でノートに自分の名前を書き彼の顔を覗き込むと、「そうだな」って薄く笑った。 ――その笑顔に。 ……なんだかなぁ。 今日何度目かの、ドキドキが私の胸を襲った。 「ねぇ蒼ちゃん。これは何?」 「……蒼ちゃんはやめろよ」 蒼一郎くんだと長くて呼びづらいから短縮させてるんだけど、どうにも彼は気に入らないらしい。 .