10センチメートル☆ロマンス





 蒼くんが何を言いたいのか全く分からなくて。


 ただ、涙が止まらない。



 彼の言葉の続きを待った。




「俺は葵さんの、友達なんだ?」

「蒼くん……私の、何を怒ったの…?」



 蒼くんは座り込んでる私の前に膝をつき、少し上から私を見据える。



 明らかに蒼くんの瞳は怒ってる。


 元々切れ長だけど、鋭さを増した彼の目。

 私の目を捉えて離さない、漆黒の瞳。




 しばらく二人


 見つめ合ったまま、目を逸らさない――…。