10センチメートル☆ロマンス





「この間の映画の話をしたかったんだ。

 ……約束、途中だっただろ?」



 っ! 忘れてた!



「はい、教えて?」



 笑顔でジーパンのポケットから携帯を取り出すと、赤外線を促す彼。



 ……クラスメイトだし……まぁ、いいのかな?



 私がバックの中から携帯を取り出そうとした時。



グイッ


「葵さんっ! 時間無いから行かないと!」

「えっ?! ちょっ、蒼くん!」



 いきなり私の手首を掴んでバックを持ち、蒼くんが足早に歩き出した。