泣きじゃくる私の手を、蒼くんはそっと繋いできた。 私がびっくりして蒼くんを見ると、 「……暑いから早く図書館行こう」 そう言って、ゆっくり歩き出した。 手は、繋いだまま。 彼の耳は真っ赤だ。 「あら、都築くん久しぶりねぇ。 本もう読み終わったの?」 あの受付のおばさんが、優しい笑顔で話しかけてきた。 蒼くんはただ頷くだけで、スタスタといつもの席に向かう。 私はおばさんに会釈して着いて行った。 .