「えぇ~、そうなの?」

 サヨと呼ばれえた娘もアイに歩み寄って来て、まじまじと、アイの掌のローズクォーツをの小石を見つめた。

 「ローズクォーツって、恋愛運とか良くなったりするんですよね?」

 サヨは、アイに問いかけた。

 「そうですね~、一般的にはそう云われてますよね。でも、それ以外にもいろいろとあるんですけどね」

 アイは、曖昧に微笑んだ。

「ミサキ、そろそろ行かないと、バイトヤバイんじゃない?」

 「ホントだ、時間たつのはやっ!」
 
 結局二人は何も買わずに、アイの店を後にした。