「私、星くんと付き合ってるの!!」
「...えっ!?」
「前にかずちゃんが体調崩してお見舞いに行ったとき、星くんが帰り車で送ってくれたでしょ?あのときからちょっと連絡取り始めて、映画いったりご飯行ったりして、告白されたの!かずちゃんとこっちゃんに背中押されて告白に返事して、付き合えることになって、ちょっと会ったりして、初詣いったときも2人で写真撮ったし、かずちゃんの家でちょっと話もしたし!!あ。あと、クリスマスに作ったゼリーは星くんにあげるために頑張って練習したんだよ!で、このケータイストラップは星くんからもらったものなのっ。それで、それでねっ、いつのまにか好きになってて、星くんも好きって言ってくれて、たまに恥ずかしそうに笑う星くんがかっこよくて、でもモテるから私なんてって思...「ちょ、ちょっと待って!!」
とりあえず思いつきでなんでもいいから星くんのことを話てみたら、もう自分でもなに話してんだかわかんなくなってきた頃。
かずちゃんからのストップがかかった。
「その、星くんって、お兄ちゃんの...こと?」
かずちゃんのその反応からして、私と星くんとの関係は知らなかったみたい。
とりあえず私はちゃんとかずちゃんの目を見て、うんと頷いた。


