図書委員や他の生徒からの冷たい目線も気にせずに図書室に足早に入り込むと、かずちゃんの手を取って図書室を出た。 「ちょっ!ちょっと、なに?どうしたのよ!?」 図書室から離れて空き教室の前まで来ると、もう廊下に人の気配はなかった。 「あっ!!ご、ごめん!」 つい力いっぱいつかんでいたかずちゃんの手を離す。 やっと向き合えた。 でも、向き合ってるのは身体だけで、目も心も向き合ってない。 その現状に心苦しくなった私は、もう全てを一気に吐いた。