「よかった。」


「きっとこの着物脱げば、全然楽になるんだろうけどね。着替え置いてきちゃったしなぁ。」


でも、せっかく着付けてもらえたわけだし、すぐ脱いじゃうのも勿体ない気がするよね。


「辛い気持ちがわからなくはないけど、まだその姿でいてよ。俺はまだ和風美人の隣でいい顔していたいしね。」


「いやいや、全然!!むしろかっこいい星くんの隣にいさせてもらえる私は幸せ者だよ!」


星くんの隣にいると、今でもたまに夢かと思っちゃうくらいだもん。


「となりに稀那ちゃんがいてくれるなら、俺はいくらでも頼むよ。」


どうしようっ


本当に心臓がやばい。


褒め殺しってこういうことだよね。


もうなんて返事返していいかわかんないよっ!