お兄さんと【完】


「こりゃ、好きなんだな。」


「そうね。きっと自分で気づいてないだけで、ものすごく彼のこと好きなんだね。」


私が火照った頬に両手を当てて熱を冷ましてると、勝手にこっちゃんとかずちゃんは納得の反応をする。


「そりゃ、彼に俺のこと嫌い?って聞かれたときは思いっきり首を横に振ったけど、俺のことす...好きか、って...聞か、れたとしてもっ、私は首を思いっきり縦になんて振れない、ょ?」


「っぷ!!」


「やべー、マジでこの子可愛いんですけど?うちお持ち帰りしてもいいですかー。」


真剣に話してるのにかずちゃんは笑ってるし、こっちゃんは冗談言うし、なんなのよ!?


もう、恥ずかしー!