2人きりの車内じゃ、私をみないでなんてとても言えることじゃない。


だからせめて。


顔を手で隠すしかないっ!


「そうきたか。でも、だめ。」


手首をつかまれて、私の顔を覆っていた手が優しくはがされる。


「あっ!」


まだ私の顔は熱を帯びてるままなのに、手をはがした私の目の前に真っ直ぐ私をみる星くんがいて、余計私は体温上昇。


顔から火が噴くっていうか、蒸気でも上がっちゃいそう。


「隠さないで。俺の楽しみがなくなっちゃう。」


そう言われても、恥ずかしくて星くんの顔なんてみてられないんだもん。