「あ、もどってきた?」


「ふぇ?」


「何度声かけても、稀那ちゃんの心ここにあらずって感じだったから。」


えーっと。


はい。


何度も星くんに呼ばれてたなんて全く気づきませんでした。


だって頭の中には、耳元でささやかれたあの言葉がエンドレスにリピートされてて。


その言葉の意味を頑張って理解しようと、いろんな解釈の仕方をさがしてて。


でもやっぱり、どう考えても行き着く答えは一緒。


星くんは私のこと...その、す...すきって....。


そ、そういうことだよね?


私の自惚れじゃないよね??