ひとりで焦ってパニックになってると、お兄さんが聞いてきた。


「あれ?まだ飲み終わってない?」


「へっ?」


「空っぽなら捨ててくるけど。」


あ。


カップね。


「ご、ごちそうさまでした。」


頭を深々と下げておにい...星くんの手にカップを手渡す。


「どういたしまして。」


感謝の意味で頭下げたっていうより、9割5分はただ顔を見られたくなかっただけ。


ひとりでとんだ勘違いして、恥ずかしすぎる。


ホントに私ってバカ。