お兄さんと【完】

いつから私のこと見られてたんだかもわかんないし、見られてることにも全然気づかなかったなんて。


しかも顔も耳も熱が全然冷めてくれないしっ。


むしろ私のことそんなに見ないでくださいー!


私が両手で自分の顔を隠すと、お兄さんが私の背中を押してツリーの隣にあるベンチに座らせた。


「見られたくないなら俺はちょっとだけ席を外すから、ちょっと体温下げといて。」


うぅ。


相変わらず大人な対応だなぁー。


私がものすごく子供みたいに感じちゃうよ。


はぁー。


火照りよ冷めろー!!