お兄さんと【完】

どのくらいその場に立ち尽くして、光に見惚れてたのか全然わかんない。


はっと気づいたときには、真横でお兄さんが私のことをじっと見ていた。


「あっ、の。なんっ。いつ...からっ。」


恥ずかしさと焦りで自分が何を言いたいのかも、なんて言ってるのかもわかんない。


たぶん、熱いから顔と耳は真っ赤になってると思う。


「くくく。きなこちゃん顔真っ赤だよー。」


「そんなことっ!!」


言われなくてもわかってますっ。


めちゃくちゃ恥ずかしいんですけどー。