目の前で啜り泣く彼女
何故、「俺」はこんなことをしてしまったんだろう。
これはどうしたって俺が責められる筈だ。
だけど彼女は何を勘違いしているのか、ただ謝っている。
俺が悪いんだって、言ってくれ。
叩いたって、殴られたって構わない。
それ相応・・・・・それ以上の事をしてしまった。
でも、離れていくことだけは絶対に嫌だ。
心が、命が、彼女を求めすぎている。
凱那さんに、離れていかれたら、それこそ俺は気が狂ってしまうだろう。
我ながら、酷く勝手だとは分かっている。
だけどこれだけは駄目なんだ。
彼女がいないと、俺はきっと気が狂って死ぬだろう。
それだけ、愛しているんだ。
愛して、愛してやまないたった一人の女性。
それが、「凱那」なんだ。
俺がずっと求めていた彼女。
彼女が全てなんだよ。
俺の生きる意味でもあり、生きる源でもある。
俺を殺すも生かすも彼女次第。
それ以上に幸せなことはない。
俺を責めようともせず涙を流す彼女に、胸が締め付けられる程の愛しさが募り
赦しを乞うように、凱那さんを腕の中に閉じ込めた。
