病み系男子



そして、カフェに入ると私と夢咲は向かい合わせに座った。


「俺、コーヒーとサラダセット。凱那さんは?」


「・・・・・・・ハニーパンケーキ。」


「え、甘っ!」


「う、うるさい!そう言うあんたは軽食過ぎるわよ。」


「俺?俺、朝飯結構食べたから、今はそんなにお腹すいてないんだよね。」


「・・・・・あっそ。」


夢咲は店員にメニューを渡し、そして



「・・・・・・・・・で?」


「は?」


私の方に向き直ると、急に話を振ってきた。

訳が分からず、つい夢咲を凝視する。


「・・・・何の話よ。」

抑揚の無い声で聞くと、夢咲は一瞬きょとんとして


「え?・・・・・だから・・・・聞きたいんでしょ?兄貴の事。」


「な・・・・・!」


に、と悪戯に口角を上げて微笑んだ。

私はただ目を見開いて固まってしまっている。


「なんで・・・・・」


「見てたらすぐ分かったよ。凱那さんって、顔に出やすいから。」


そう言って、夢咲はトントンと自分の顔を指先で軽く小突く。


「・・・・・で、何が聞きたいの?多分、俺から教えられる兄貴の情報なんて少ないと思うけど、それでも良い?」