病み系男子



「・・・・・・・・・夢咲。」


「うん。」


「何でこんなとこにいんのよ。」


「何でって、そりゃ俺だって休みの日は町に出掛けたりするよ。」


「さっきの女の子達のとこに戻らなくて良いの?」


訳・さっさとどっか行ってくれないかな。


悪意満々で言ってみたわけだが、夢咲は特に気にしたようでもなく(そこは気にしてほしかった。)


「ああ、あの子等は別にいいよ。逆ナンだし。」


「はあ?」


何でもないように、表情を一切変えず言いのけやがった。


「俺、特に年上が好きとか無いからさ。面倒だった時に丁度凱那さんが通ったし、正直助かったよ。」


「・・・・・・最低ね。」


思わずそう言うと


「何で?人生はやっぱ楽に楽しまなくちゃ。」

さも当然のように言い放つ。


「私は、いい加減な生き方なんてしたくないわ。」


やっぱり、こんないい加減な奴は嫌だ。

話してると若干疲れてきたので、もう行こう、と再び歩き始めた刹那


「ね、凱那さん一緒にお昼食べない?お腹すいてるでしょ?」


夢咲が、またもや目の前に立ち塞がる。


「・・・・・逆ナンされてたくせに、今度は私にナンパでもしようって?お断りにきまってるじゃない、どいて。」


「お昼まだでしょ?ちょっとだけだから、ね?」


・・・・・・・こいつ、どうあっても退かないつもりだな。
面倒だし・・・・・・仕方ない。


「・・・・・・奢りね。」


そう言って、先に歩き出すと夢咲は


「マジで?もちろん!女に払わせるなんて男じゃないからね。」


意外だとでも言うように、目を見開いて、明るい笑顔でついてきた。


・・・・・・・・希彩の事を、聞いてやろっと。