病み系男子



ようやく、胸につっかえていた問題が解決したようで、私の心は達成感に満ちていた。


やっとプレゼントも決まったことだし、安心したらお腹がすいてきちゃった。


「・・・・・どこかにカフェとか無いかな・・・・。」


キョロ、と辺りを軽く見回していると



「へ~、剣道やってるんだ~。じゃ、強いの?」


剣道・・・・・


私の視界の端に、二人の女子と、結構背の高い男子一人が入ってきた。


全員チャラチャラしてて、まさに軟派な感じ。


・・・・・・あの男が剣道?

絶対嘘だ。剣道男子はあんな不誠実な奴じゃない。


そう思っていると



「うん、まあね。強いよ~。」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やたら聞き覚えのある声が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ま さ か・・・・




「あ!もしかして、凱那さん?」


「知りません存じません人違いです。」


無視無視無視・・・・・・



「あっ!ちょ・・・!ごめん先客だから、また誘ってね。」


「え~!!」



スタスタと足早にその場から離れると、男が小走りでついてきた。


「俺のこと、また忘れちゃった?ね~、凱那さん。」

「知りません。ついてこないでください。」



横でうろうろしながら、私に話しかけてくるこいつ。
無視だ私。心頭滅却、心頭滅却・・・・・・


「ねーったら!とーきなさんっ!」


「・・・・・・チッ。」


ついにそいつは、行く手を阻むように私の前に立ち塞がり、顔を覗き込んでくる。

思わず舌打ちをすると

「わ!ひっどぉーい、凱那さん!」

わざとらしく肩を竦めて、ふざけたことをぬかしやがった。

何がひどいだ。ってか私の名前を連呼するんじゃない。



「・・・・・・・何であんたがここにいるのよ。


・・・・・・・・夢咲くん。」



「くん、はいらないよ~。」