病み系男子



「べ、別にあんたには関係ないじゃん!出て行ってよ。」


「ふーん・・・・姉さんに彼氏、ねえ・・・・」


「凪斗!」


にやにやと私を見てくるこいつに苛立ちが募り、少し語気を荒げて睨み付けた。

「はいはい、戻りますよ。」

そんな私の威嚇などまるで効いていないと、涼しい顔で凪斗は扉に手をかける。
しかしそこで、ふと何かを思い出したように私の方を振り返った。


「・・・・・姉さん。その彼氏は、絶対姉さんを守ってくれる人?」


「え?何で?」


「いいから。姉さんから見て、その人は姉さんを守ってくれそう?」


やけに押してくる凪斗に、私も真剣に考えてみる。


・・・・・・・・うん。



「・・・・・・・私の勝手な主観だけど、絶対守ってくれるよ。」


多分、これは言い切っても良いだろう。


希彩は、私を必ず守ってくれる。


そう、私は信じてる。



「・・・・・・・そ。」


凪斗は私の言葉に、少し安堵したように見えた。


「けど何で?」


「いや・・・・・姉さんは俺以上に子供っぽいし、危なっかしいから。」


そう言った凪斗は、もうさっきまでの真剣な顔など引っ込んでいて、底意地の悪そうな笑みを浮かべている。


「な・・・・・どういう意味よ!!!」



「だから、そういうこと。」

「はああ?!」



凪斗はケラケラと笑いながら、部屋を出ていった。


ば、馬鹿にしてたの!?