病み系男子



由紀ちゃんがあんなこと言うから・・・・


変に意識しちゃってるし・・・・・・


頬を押さえながら、空を仰ぎ見る。


・・・・・・ヤバイ。


もう少しで、気付いちゃうかも。


でも、まだ気付きたくない。

まだ、このままが良いよ・・・・・・。


「・・・・・・・・我が儘、かなあ・・・・・・」


だってこの微妙な関係の先を、私は知らないんだもん。

今は、一応お付き合い・・・・・・してるって事になるけど、ほとんど希彩からの一方的な関係だ。


この関係が崩れたとして、後はどうなるんだろう。

恋人・・・・・とか?

無理無理無理!

絶対無理!!


こ、恋人・・・・なんて、そそ、それこそ・・・・・!!!


そこまで考えてから再び枕に顔を押し付ける。

ドラマみたいに、愛してるとか囁いちゃうのかな!?

私、そんな甘い雰囲気耐えられないって!


ど、ど、どうし「姉さん、さっきから何暴れてんだよ。」


「うわっ!ちょ、ビックリした~!いいいいつからいたの、凪斗(なぎと)!!」

「俺はずっと自分の部屋にいたんだけど。姉さんの声、隣までまる聞こえ。」


そう言って気だるそうに、私の部屋の扉にもたれるこいつ。

茲重 凪斗(15)

私の弟で、今年から私と同じ高校に通っている。


無駄に女子に人気があって、私の学年にまで多少のファンがいるくらい。
我が弟ながら末恐ろしい奴だ。
緋美の彼氏、竜臣くんと同じクラス。らしい。


・・・・・・で、そんな奴に今の私の独り言を聞かれてしまった。

ってか!私、どこから声に出してたんだろう!?


何も聞いていませんように―――――


「姉さん、クリスマスに彼氏とデートなんだ?」



ばっちり聞かれてたー―――――――!!!!!!!!!!