「面ありっ!」
バッと赤旗が上がる。
「また取られた!」
「・・・かなり、強いですね。」
――――そう、他方からきた未知数校は、かなり強かった。
唖然と、また一つ上がる赤旗を見る。
ここまできて、まだ一本もとっていない。
中堅が終わり、帰ってきた選手は面を外す。
「・・・・・下北先輩、泣きそうです。」
双眼鏡を覗き込みながら、李音が呟いた。
「そりゃあね・・・。始まった瞬間に一本、再開した瞬間に一本じゃあ・・・。」
「・・・・・わ、相手の中堅の人かなりのイケメンです!」
すると、突然李音は双眼鏡を外して、騒ぎ出す。
「李音!少しは場の空気を考えなさい!」
しっかり者の由紀ちゃんに一喝を食らいながら、李音は同士だと思われる私に双眼鏡を渡した。
うん、ごめん由紀ちゃん。←
双眼鏡を当てて、相手側を見ると
―――――――え?
言葉がでなかった。
もう一度、改めて見ても
あいつ・・・・・・・・・
「―――・・・・・・・・・・・・希彩・・・・・・・・・・・?」
