「私のどこまで知ってるの!?」


「そ・・・・そ、そそれは・・・」

「良いから!っ命令よ!」

「うう・・・・・こ、怖がらないでくださいね?」


もう充分怖がってるから!

私が急かすと、希彩は観念したように少し息を吸い込んで



「・・・・茲重 凱那さん、十七歳。8月6日生まれの獅子座、O型。おおらかで優しくて、ちょっぴり天然さんな凱那さんにぴったりの血液型ですよね。公立斑尾高校の二年生でクラスは四組、出席番号十二番。同じクラスに親友の竹芝 緋美さん。西斑尾区八枝端町在住、家族は両親、弟との四人家族、ペットにスコティッシュホールドの雌、久遠ちゃんを飼ってますよね?御白樺小学校から一度引っ越して薙麻中学校、そして今の高校に進学。ああ、中学校の時に一度好きな人がいましたよね。確か名前は、多岐浜 颯天でしたっけ。あの時は本当に身が引き裂かれるかと思うくらい嫉妬で狂いました。それから告白もされましたよね。中学の時、二年で一度、三年で二度。山岸 実、帆田部 敦之、島崎 圭介から。低俗な猿がよもや凱那さんに思いを伝えるなんてどれだけ不躾な事か、一度軽くですが指南させて頂きました。
凱那さんは甘いものとブドウと、グラタンがお好きですよね。甘いものと言っても餡やみたらしは余りお好きじゃないですよね。チョコとホットケーキとバナナプティングが特にお好きで、辛いものが苦手。炭酸飲料も余り飲めない、コーヒーにはいつもミルク、ガムシロップ、お砂糖を二つほど入れないと飲めないんですよね。大変お可愛らしいです。・・・・・・これ以上はプライベートな話ですが宜しいですか?」