十五の石の物語





「お気の毒ですが……」

「そんな!先生…!
何か、なにか打つ手はないのですか!」

医師はすまなさそうな顔をして俯き、ゆっくりと頭を振った。



レヴはもう何日も前から何も口にしていない。
意識もほとんど戻ることはなく、高熱に浮かされ時折苦しそうにうめくだけだった。
医師にも「もう何も出来る事はない…
あとはレヴの体力が尽きるのを待つだけだ」と言われ、ジネットはもうどうすれば良いのかわからず、泣いてばかりいた。



(レヴさん、あんなに苦しがって……
ヴェールさん達が帰ってこられるまでレヴさんの命はもたないかもしれない……
もしそうなったら……
私はどうすれば良いのかしら…?
……そうだわ…
レヴさんがもし亡くなってしまわれたら…それは、もしかしたら私が案内人さんと会えなくなるってことなのかもしれないわ。
だって、シャルロさんはレヴさんと一緒にいたら、案内人さんに会えるっておっしゃったもの……
そんな……そんなこと……!)