十五の石の物語

「う…うぅ……」

ネリーは呼吸を乱し、涙を流しながら苦しそうに低いうめき声を漏らす。



「ネリー!?どうしたんだい!苦しいの?しっかりして…!」

ただならぬサリーの声に、ヴェールとユスカが駆け付けた。



「マイユ様、しっかりして下さい!
どうなさったんです!」

「わ、私は……だ…大丈夫です……」

「ネリーさん、本当に大丈夫なんですか…?」

ヴェールがネリーの肩に手を触れた途端、ヴェールの心の中に異変が起こった。


(な、何だ…これは!?)



「あぁっ…!」

ろくに考える暇もなく、短い叫び声を残して、ヴェールはその場にくずおれた。

「ヴェール様!」

「ヴェール!!」







「あ!気が付いた!
ヴェール、大丈夫かい?」

「……私は…?
あ…ネリーさんは!?」

「私なら大丈夫ですよ。」

ヴェールが顔をあげると、そこにはにっこりと微笑むネリーがいた。



「あなたはやはり私の力を受け継いでいるようね。」

「力を……?」

「そうです。さっき、あなたにはきっと今までに体験したことのない事が起きたんだと思うの。」

「え、えぇ…何なのかわからないのですが、得体の知れないものが急にものすごい勢いで押し寄せて来て……
私はそのせいで意識を失ったのですね?」

ネリーは静かに頷いた。