十五の石の物語

「……それが彼の運命なのよ。
生まれて来る前から決まっていたこと。
彼は自分の命と引き換えに、その悪い流れを止める人なの。
そうしなければ、あの石はおさまらないのよ。」

「なにが運命だよ!
そんな運命なんて納得出来ない!
あたしは絶対にレヴを助けるから!」

そう言うとサリーは、乱暴に扉を閉めて部屋を出て行った。



「あの……絶対に……その運命は変えることは出来ないのですか?」

「……えぇ…
神が決められたことには、どんなことにもすべて意味がある。
そして、どれほど逆らおうと思っても無理なことなのよ。」

「そんな……」

ヴェールの唇はただ細かく震えるばかりで、それ以上の言葉を紡がなかった。