十五の石の物語





帰りの道で倒れてから、すでに三日間、レヴは高熱にうなされながら眠り続けていたのだ。
医者にも何の病か皆目わからず、解熱剤も効かなかった。
ジネットも薬草を探してきたが、それもまたまるで効果はなかった。

サリーはレヴが眠ったのを見ると、ヴェールを別の部屋へ連れ出した。



「ヴェール……レヴのことなんだけどさ…」

「これは魔石の仕業だということですか?」

「間違いないさ。
でなきゃ、医者にも原因がわからない、薬も薬草もまるで効かないなんてわけがない。
それに……今まで黙ってたけど……あたし、見たんだよ…」

「見たって……何を見たというのです?」

「東の村で、あんたとレヴが外で話してた時……
……レヴの影がなかったんだ。」

「……!
影が……
まさか、それは……」

「それ以上、いうのはよしとくれ!
レヴは必ず治るさ。
あんな石の好き勝手にさせてたまるもんか。
あたしが絶対に助けてみせるよ!」




「……残念だけど、誰も運命には逆らえないわ。」

不意に女性の低い声が響いた。