十五の石の物語

「あ、あそこ!」

この村にも採掘場があった。
そして、この採掘場も南の森同様、入り口に板が打ち付けられ封鎖されていた。



「もしかすると……石が採れなくなると彼等は別の場所へ移動するのではないのでしょうか?」

「私も、今、君と同じことを考えていたのだ。」

「でも、それだったら、最終的にはどこからも採れなくなるんじゃないのかい?」

「普通ならそうだが……ここは、普通の場所ではない。
思うに、おそらく一定の期間が過ぎればまた採れるようになるのではないだろうか?」

「なるほど……!そうかもしれませんね。
普通ならあり得ないことですが、ここならそういうことがあっても不思議はないですよね。」

ヴェールは感心したように頷いた。



「しかし、ここもまた、まるで対のように入り口が二ヶ所あるんだな。」

「そうですね。
何か、意味があるのでしょうか…?」

「……だろうな。」



そう答えたものの、私にはその意味に見当さえついてはいなかった。

私達はさらに奥地へと進んでいく。
たいした傾斜ではないのだが、異常に堪えた。
まるで、身体が鉛のように重く感じる。



「レヴ、少し休んでいくかい?」

「いや…私は大丈夫だ…」

そう言って私は足を止めず歩き続けた。
一歩進んで行くごとに道はどんどん細くなる…



「あ、あれだ!」

細くなった道の先には、小さな洞窟の入り口があった。