*
やがて次の日の朝が来た。
私が目を覚ますと、そこにサリーの姿はなかった。
こんな朝早くから一体どこへ行ったのだろうかと考え、身体を起こそうとした時、私は激しいめまいに襲われた。
あたりがぐるぐると回り、動悸もする。
バランスを崩しそうになる所を、咄嗟に腕を着き、私は息を整える。
(こんなことは初めてだ。
体調が良くないだけなのか…
…それとも…)
不安な気持ちを押さえながら、その場でじっとしているとめまいは徐々におさまった。
(……きっと体調が良くないだけなのだ…
あるいは神経が高ぶっているからなのだろう…そうに違いない。)
私は自分にそう言い聞かせると、ゆっくりと上体を起こす。
今度はなんともなかったことに、私は胸を撫で下ろした。
「あ、レヴさん、おはようございます。」
「おはよう、ヴェール。
……サリーがいないのだが…」
「サリーさんが?」
私達があたりを見渡していると、遠くからサリーが手を振りながら走って来るのが目に映った。
「見て~!」
息を切らせながらサリーが差し出したものは不思議な石だった。
石の表面に放射状の模様が、まるで花火のように刻まれた石だ。
「これって絶対『星の石』だよね!」
「言われてみれば、確かに星のように見えますね。」
「見えますね…じゃなくて、絶対そうだよ!
ほら、こんなにキラキラしてるしさ!」
サリーは石を朝日に向けて差し上げ、キラキラ輝く石を誇らしげに見つめていた。
「絶対にこれが星の石さ。
間違いないさ。」
サリーはそう言って満足げな顔で頷く。
やがて次の日の朝が来た。
私が目を覚ますと、そこにサリーの姿はなかった。
こんな朝早くから一体どこへ行ったのだろうかと考え、身体を起こそうとした時、私は激しいめまいに襲われた。
あたりがぐるぐると回り、動悸もする。
バランスを崩しそうになる所を、咄嗟に腕を着き、私は息を整える。
(こんなことは初めてだ。
体調が良くないだけなのか…
…それとも…)
不安な気持ちを押さえながら、その場でじっとしているとめまいは徐々におさまった。
(……きっと体調が良くないだけなのだ…
あるいは神経が高ぶっているからなのだろう…そうに違いない。)
私は自分にそう言い聞かせると、ゆっくりと上体を起こす。
今度はなんともなかったことに、私は胸を撫で下ろした。
「あ、レヴさん、おはようございます。」
「おはよう、ヴェール。
……サリーがいないのだが…」
「サリーさんが?」
私達があたりを見渡していると、遠くからサリーが手を振りながら走って来るのが目に映った。
「見て~!」
息を切らせながらサリーが差し出したものは不思議な石だった。
石の表面に放射状の模様が、まるで花火のように刻まれた石だ。
「これって絶対『星の石』だよね!」
「言われてみれば、確かに星のように見えますね。」
「見えますね…じゃなくて、絶対そうだよ!
ほら、こんなにキラキラしてるしさ!」
サリーは石を朝日に向けて差し上げ、キラキラ輝く石を誇らしげに見つめていた。
「絶対にこれが星の石さ。
間違いないさ。」
サリーはそう言って満足げな顔で頷く。



