「では、そろそろ行こうか…」
私はもうドレスのことは気にしないことにした。
ヴェールの予想通り、そこから先はそれほど険しい道ではなく、酒場で聞き込んだ場所へは日暮れ前に着くことが出来た。
「多分、このあたりだと思います。」
岩肌を掘られた跡がそこら中にたくさんあった。
「おそらく、間違いないだろう。
このあたりを中心に探せば光の途がみつかるはずだ。」
「星の石、本当にないのかな?」
「これだけ堀り尽されてみつからなかったのだ。
やはり、でまかせだったのだろうな…」
「どこかに欠片が落ちてるかもしれないよ…」
そういうとサリーは、立掛けてあった錆びたスコップを持って、そのあたりをうろうろし始めた。
私とヴェールは暗くなる前に……と薪を探す。
やがて日が落ち、空には丸く美しい月が現れた。
「満月は明日あたりでしょうか?」
「そうだな。あとほんの少し…といったところだから、明日あたりかもしれないな。」
「あの……レヴさん、ドレスのことですが…」
「あぁ…もう気にしないでくれ。
私も忘れることにする…」
「サリーさんはきっと…」
「……もう良いのだ、ヴェール…
気遣ってくれてありがとう…」
「レヴさん……」
ヴェールは、まるで自分のことのように気落ちした顔をしていた。
全くつまらないことをしたものだと、私は小さな溜め息を吐いた。
私はもうドレスのことは気にしないことにした。
ヴェールの予想通り、そこから先はそれほど険しい道ではなく、酒場で聞き込んだ場所へは日暮れ前に着くことが出来た。
「多分、このあたりだと思います。」
岩肌を掘られた跡がそこら中にたくさんあった。
「おそらく、間違いないだろう。
このあたりを中心に探せば光の途がみつかるはずだ。」
「星の石、本当にないのかな?」
「これだけ堀り尽されてみつからなかったのだ。
やはり、でまかせだったのだろうな…」
「どこかに欠片が落ちてるかもしれないよ…」
そういうとサリーは、立掛けてあった錆びたスコップを持って、そのあたりをうろうろし始めた。
私とヴェールは暗くなる前に……と薪を探す。
やがて日が落ち、空には丸く美しい月が現れた。
「満月は明日あたりでしょうか?」
「そうだな。あとほんの少し…といったところだから、明日あたりかもしれないな。」
「あの……レヴさん、ドレスのことですが…」
「あぁ…もう気にしないでくれ。
私も忘れることにする…」
「サリーさんはきっと…」
「……もう良いのだ、ヴェール…
気遣ってくれてありがとう…」
「レヴさん……」
ヴェールは、まるで自分のことのように気落ちした顔をしていた。
全くつまらないことをしたものだと、私は小さな溜め息を吐いた。



