「あ…そうだ…
サリー、これを……」
私はバッグの中から、綺麗に包装された包みを差し出した。
「なんだい、これ?
綺麗に包んでリボンまでかけて、大袈裟だね!」
リボンをほどき、中から現れたのは、淡いピンク色の可愛らしいドレスだ。
大きな襟と袖口にはフリルがほどこされ、ウェストで切り替えて、スカートの部分はゆったりとしたラインになっている。
先日、愛の町で仕立ててもらったあのドレスだ。
サリーはそれをじっとみつめたまま、眉間に皺を寄せ、何も言わなかった。
「……気に入らなかったか…」
「……あんた!本当に馬鹿じゃないの!
私にこんなのが似合うわけないだろう!
それに、こんな山の中で私に一人で舞踏会の真似事でもさせるつもりかい!
こんなもの、私には一生着る機会なんてないね!」
「サリーさん、そんなことありませんよ。
あなたにはきっととてもお似合いですよ。
以前、黒蝶貝をブローチにしたらどうかという話が出た時に、サリーさんがブローチに似合う服なんて持ってないとおっしゃったからですね。
良かったじゃないですか!」
「あんな話、真にうける馬鹿はいないよ。
私にはブローチもドレスも身に付ける機会なんてないんだよ。
……それに、服はこの旅が終わったらってことだったじゃないか!」
サリーは激しい剣幕でそう言って、私を睨み付けた。
サリー、これを……」
私はバッグの中から、綺麗に包装された包みを差し出した。
「なんだい、これ?
綺麗に包んでリボンまでかけて、大袈裟だね!」
リボンをほどき、中から現れたのは、淡いピンク色の可愛らしいドレスだ。
大きな襟と袖口にはフリルがほどこされ、ウェストで切り替えて、スカートの部分はゆったりとしたラインになっている。
先日、愛の町で仕立ててもらったあのドレスだ。
サリーはそれをじっとみつめたまま、眉間に皺を寄せ、何も言わなかった。
「……気に入らなかったか…」
「……あんた!本当に馬鹿じゃないの!
私にこんなのが似合うわけないだろう!
それに、こんな山の中で私に一人で舞踏会の真似事でもさせるつもりかい!
こんなもの、私には一生着る機会なんてないね!」
「サリーさん、そんなことありませんよ。
あなたにはきっととてもお似合いですよ。
以前、黒蝶貝をブローチにしたらどうかという話が出た時に、サリーさんがブローチに似合う服なんて持ってないとおっしゃったからですね。
良かったじゃないですか!」
「あんな話、真にうける馬鹿はいないよ。
私にはブローチもドレスも身に付ける機会なんてないんだよ。
……それに、服はこの旅が終わったらってことだったじゃないか!」
サリーは激しい剣幕でそう言って、私を睨み付けた。



