十五の石の物語





ジネットはようやく隣町にたどり着いた。
シャルロの店のことを訊ねてみると、噂通りにその場所はすぐにわかった。


(ここに間違いないわ!)


「こんにちは。こちらはシャルロさんの……」

ジネットが店に入り声をかけると、奥にいた一人の男と目が合った。
男はジネットのことをじっとみつめ、そのうちハッとした顔付きでジネットに近付く。



「こっちに来な!」

有無を言わせぬ男の態度に、ジネットは促されるまま、扉の向こうのシャルロの部屋に入った。



「あ…あの…シャルロさんですか?」

「あぁ、そうだ。
あんたの話は、店じゃちょっと話しにくいんじゃないかと思ってな。」

「まさか!私の考えてることがおわかりになっていらっしゃるんですか?」

シャルロは、ジネットを見据えたままでゆっくりと頷く。



「あぁ…あんたの後ろに何人かの森の民が見える……」

「も、森の民…!?」

「あんた…もしかしたら、レヴさんやサリーさんと知り合いじゃないのかい?」

シャルロの指摘に、ジネットは速くなった鼓動を悟られないように、そっと目を伏せた。