十五の石の物語

「では、森の民は私達の言葉はわかるのだろうか?」

「わかります。
森の民の言葉もあるようですが、人間の言葉もそれと同様に学んだと母は言ってました。」

「君は森の民の言葉はわかるのか?」

「それが…母は人間の言葉しか話しませんでしたから、私はまるで知らないのです。」

「そうだったのか……
それはそうと、今度、大きな町へ行ったら、本を買うと良い。
本はいろいろな知識を得るだけではなく、心を豊かにしてくれるぞ。」

「そうなんですか。
それは楽しみです。」

夜になるとようやくサリーが部屋から出てきて、三人でゆっくりと夕食を採った。



「ジネットはどこまで行ったんだい?」

「それが、私達にも詳しいことはわからないのだ。
私も今日には戻るのではないかと思っていたのだが……もしかしたら遠くまで行ったのだろうか?」

「大丈夫なんでしょうか?」

「まだ一日だ。大丈夫だろう。」

「ヴェールは本当に心配症だね!」

「サリーの言う通りだ。ヴェール、もうしばらく待ってみよう……」