*
次の日…
サリーは朝食の時に、疲れているから今日は一日寝ると言って部屋にひきこもった。
私もこれといってすることがみつからず、部屋でなんとなく寛いでいた。
「しかし、何もすることがないというのも困ったものだな。」
「本当にそうですね。
……とはいえ、私はこのような生活を長く続けていたのですが……」
「そうだったな。案内を頼む人がいない日はどうしていたのだ?」
「案内を頼まれることは希でしたよ。
ですから、私は日がな一日森の中を散策し、たまにはなんでもない泉の水面をみつめるだけで、その日一日を過ごしたりもしていました。
こんな風に誰かと話すこともありませんでした。」
ヴェールは、そう言うと、苦い笑いを浮かべた。
「そうだったのか……
どころで君は読書はあまり好きではないのか?」
「うちには本自体がほとんどなかったのです。」
「そうか……
失礼なことを聞くが、君は文字は読み書き出来るのだな?」
「はい。一通りは父に教えてもらいました。
母も父に教えてもらったそうです。」
私は、ゆっくりと頷く。
「そういえば、森の民は文字は持たないのか?」
「あるにはあるようですが、文字というよりは模様…象徴のようなもののようです。」
私の脳裏に、南の森の屋敷でみかけた模様が思い出された。
きっとあれが彼らの文字のようなものではないだろうか?
次の日…
サリーは朝食の時に、疲れているから今日は一日寝ると言って部屋にひきこもった。
私もこれといってすることがみつからず、部屋でなんとなく寛いでいた。
「しかし、何もすることがないというのも困ったものだな。」
「本当にそうですね。
……とはいえ、私はこのような生活を長く続けていたのですが……」
「そうだったな。案内を頼む人がいない日はどうしていたのだ?」
「案内を頼まれることは希でしたよ。
ですから、私は日がな一日森の中を散策し、たまにはなんでもない泉の水面をみつめるだけで、その日一日を過ごしたりもしていました。
こんな風に誰かと話すこともありませんでした。」
ヴェールは、そう言うと、苦い笑いを浮かべた。
「そうだったのか……
どころで君は読書はあまり好きではないのか?」
「うちには本自体がほとんどなかったのです。」
「そうか……
失礼なことを聞くが、君は文字は読み書き出来るのだな?」
「はい。一通りは父に教えてもらいました。
母も父に教えてもらったそうです。」
私は、ゆっくりと頷く。
「そういえば、森の民は文字は持たないのか?」
「あるにはあるようですが、文字というよりは模様…象徴のようなもののようです。」
私の脳裏に、南の森の屋敷でみかけた模様が思い出された。
きっとあれが彼らの文字のようなものではないだろうか?



