十五の石の物語

「本当に不思議なものだな。
たとえば、ほんの一分早かったり遅かったりしただけでも、出会いは変わる。
分かれ道の右を選ぶか、左を選ぶかでもまた何かが変わる。
ほんの些細な変化しかない場合もあれば、その人の一生を根底から覆してしまう場合さえある。
自分で考え、選んでると思っていても、実はすべては運命というものに操られているのかもしれないな。」

「私はあなたやサリーさんに出会える運命を与えてくれた神に感謝します。」

「神…か…
神は一体どういった基準で、その者に運命を与えるのだろうな…」

「……神のなさることには、きっと大切な意味があるのでしょう……」

「きっとそうなのだろうな……
人間等にはわからないなにかがあるのだろうな…」

「……あの…実はサリーさんのことなのですが…」

「サリーがどうかしたのか?」



「いた〜〜!!」

「サリーさん!どうしてここへ?」

「昨夜は泊まらずに、夜もけっこう歩いたから早く着いたんだよ!
あぁ〜、おなかすいた!」

サリーはそこらにあるものを次から次に口に放り込み、さらに何品かを注文した。



「もう少し、上品に食べられないのか…」

「おなかの虫が待ってくれないんだよ。
あれ?そういえばジネットは?」

「ジネットさんは用が出来てでかけている。
ところで、君はどこへいっていたんだ?
ヴェールは行き先を知っていたのか?」

「とりあえず、話は後で……」

凄まじい勢いで食べ続けるサリーが満足するのを待って、私達は部屋に戻った。