十五の石の物語

「じゃあ、またね~!」

「あ…ちょっと……!!」

シャルロの声は、夫の愚痴ともなんとも言えない話を大声で叫ぶ女性の大声にかき消され、サリーはそのまま店を後にした。



(しまった~!!
レヴさんの連れなら、森の民のことも知ってたはずなのに……
また、あんたの息子のことを聞きそびれちまった…畜生…!
……ダニエル…こんな馬鹿な俺を許してくれ……
本当にすまなかった。)

サリーの姿はすでに見えない。
シャルロは仕方なく、女性客のつまらない相談に戻った。







(だけど、誰だったんだろう…?
あの写真の人……
なんか見たことがあるような気がするっていうか……誰かに似てるんだよなぁ…)

シャルロの部屋にあった写真の人物が妙にサリーの記憶に残った。
だが、それが誰だったのか、誰に似てるのか…それは、いくら考えても思い浮かばず、サリーは頭を抱えながら、レヴ達の待つ町へ急いだ。