十五の石の物語

「仕方ない…本人からそれとなく聞き出すしかないか…」

「そうだな。
それしかないかもしれねぇな。
役に立てずにすまなかったな。」

「……そんなことないさ。
昼食もご馳走になったしさ。
とにかく、あたしはこれから帰るよ。」

「これからすぐにかい!?」

驚くシャルロに、サリーは力強く頷いた。



「まぁ、レヴのことも気になるしね……
また機会があったら寄らせてもらうよ。」

「あぁ、俺ももしなにかわかれば連絡させてもらうよ。
あの魔石の事は俺も気になってるからな。」

「ありがとよ!じゃ……
あ、ところで…あの人だけど…」

席を立ったサリーの視線が、部屋の中の一点をみつめる。



「あの人……?」

「うん、あの写真の人…」

「あぁ、あれか?
あれはな……あ!そうだ!」

シャルロが大きな声を上げたその時、店の方からシャルロを呼ぶ声が響いた。



「あれ?誰か呼んでるよ。
お客さんじゃないかい?」

「あの写真なんだが……」

店の方から聞こえる声は、ますます感情的なものに変わっていく。



「ほら!早く出てやらないと、えらく叫んでるよ!」

シャルロは小さく舌打ちをしながら店に出た。
店では取り乱した女性がシャルロのことを待ち構え、何事かを必死になって訴えている。