十五の石の物語

「サリー、よさないか。
誰にでも、言えないことや言いたくないことはあるものだ。
……サリー、私の言ってることがわかるな?」

「そうですよ。
何もかも話さなければならないなんてことはありません。
ジネットさんにはジネットさんのお考えがあるのでしょう。」

「……皆さん、許して下さい。
決してあなた方を信用していないわけではないのです。
いえ、私にはあなた方以外に頼れる人はいないのですから、信頼しています。
だけど……それでも、今は言えないのです。
機会が来ればちゃんとご説明しますから、どうか私のわがままを許して下さい。」

「わかったよ!
あ~あ、美人は得だなぁ…」

サリーはそう言って、ふて腐れた顔でそっぽを向いた。



「何を言う。あんたもとっても可愛いぞ!
わしがもっと若かったら放っとかんところじゃ。」

「ありがとう~!
そんなこと言ってくれるのはおじいちゃんだけだよ!
あ、そうだ!
おじいちゃんに良い物あげるよ!」

「嬉しいのう!何をくれるんじゃ?」

「は~い!これで~す!」

サリーはフランツに採掘場で拾った蛍石を手渡した。