十五の石の物語





「あっ!ヴェールさん……」

「ジネットさん、待たしてすまんかったのう。
その代わり、ちゃんとヴェールさん達をみつけて来たぞ!」

「ジネットさん、お久しぶりです。」

「あ…お、お久しぶりです、ヴェールさん…!」

ジネットは、俯き加減に小さな声で答えた。



「お久しぶりっていうか…何日ぶりかな?
なんか、けっこう経ってるような感じがするね!」

「そうですね…あれから何日になるのかしら…」

「そういえば、ジネット、あたし達が出てく日、どうしてたの…?」

「あ…あ…
あの日は、ちょっと薬草採りに行ってて…
気がついたら遅くなってて…ごめんなさい…」

ジネットは申し訳なさそうに目を伏せ、小さな声で詫びた。



「そうだったのですか。
でも、またお会い出来て嬉しいですよ。」

「まぁまぁ、こんな所で立ち話もなんじゃろう…
どこか落ち着く場所へ行こうじゃないか。」

「このあたりは…作業員の住む集落があるだけですが……」

「では、とりあえず、そこへ行ってみよう。
そういう所なら食べ物屋くらいあるじゃろう。」

「あたし、おなかぺこぺこだよ!」

私達は作業員達の集落へ向かった。
そこには、食べ物屋も何軒かあり、私達は食事をしながら、これまでのこと、そして、これからのことをいろいろと話し合った。



「……先程、フランツさんから少し聞かせていただきましたが、ジネットさんが探されてる方はどんな方なのですか?」

「名前はなんて人?年は?」

「それは……
大変申し訳ないのですが、私はあなた方の旅に同行させていただくだけで良いのです。
着いた先で、私が自分で探しますので……」

「あたし達にも言えないってわけなんだね!
それは、あたし達のことが信用出来ないってのかい?」

サリーの怒気を含んだ声が響き渡った。