「ネリーさんも森の民の住む村がみつかったら、そこに来て一緒に住めば良いじゃん!」
「森の民の村?」
「そうなんです。
彼らは、この世界とは少し違う場所に住んでいるようです。
私達は情報を集め、ようやくみつけたと思ったその場所には、すでにもう誰もいなくなっていたのです。」
「誰も…?」
ネリーの顔に不安そうな表情が浮かんだ。
「おそらく、なんらかの理由によって新しい土地へ移ったのだと思います。
村は荒らされたような様子はまるでありませんでしたから、彼らに何かがあったということではないと思います。
私達は今、その場所を探してあちらこちらを旅しているのです。」
「……そうでしたか。」
「ここは、前に森の民が住んでた南の森に似てるから、ここへ来れば何か手掛りがみつかるんじゃないかと思ったんだよ。」
「ここはその場所に似ているのですか!?」
ネリーは、サリーの言葉に興奮したように質問を重ねる。
「似てるよ~!
これで、あと鉱山があればそっくりだよ!」
「そうだったのですか…
だから、この場所はこんなに落ち着くのですね…
でも、このあたりには鉱山なんてものはないと思いますが…」
「やはり、そうですか…
南の森へは光の途と呼ばれる満月だけに輝く途を通って行くのですが、ここではないだろうとは思っていたのですが、念のため、満月の日を待って確認した所だったのです。」
「そうだったんですか。
私もそのようなものは今まで見たことがありません。」
「やはり……
でも、必ずみつけます。
そして、その時は、ネリーさん、必ず、あなたを迎えに来ますからね。」
「ヴェールさん…ありがとうございます。
私、その日を信じて待っています。」
その晩、私達はネリーの家に泊めてもらうことになった。
ネリーの手料理でもてなされ、私達は遅くまで話をした。
殊にヴェールとネリーは明け方近くまで話が尽きることがなかった。
「森の民の村?」
「そうなんです。
彼らは、この世界とは少し違う場所に住んでいるようです。
私達は情報を集め、ようやくみつけたと思ったその場所には、すでにもう誰もいなくなっていたのです。」
「誰も…?」
ネリーの顔に不安そうな表情が浮かんだ。
「おそらく、なんらかの理由によって新しい土地へ移ったのだと思います。
村は荒らされたような様子はまるでありませんでしたから、彼らに何かがあったということではないと思います。
私達は今、その場所を探してあちらこちらを旅しているのです。」
「……そうでしたか。」
「ここは、前に森の民が住んでた南の森に似てるから、ここへ来れば何か手掛りがみつかるんじゃないかと思ったんだよ。」
「ここはその場所に似ているのですか!?」
ネリーは、サリーの言葉に興奮したように質問を重ねる。
「似てるよ~!
これで、あと鉱山があればそっくりだよ!」
「そうだったのですか…
だから、この場所はこんなに落ち着くのですね…
でも、このあたりには鉱山なんてものはないと思いますが…」
「やはり、そうですか…
南の森へは光の途と呼ばれる満月だけに輝く途を通って行くのですが、ここではないだろうとは思っていたのですが、念のため、満月の日を待って確認した所だったのです。」
「そうだったんですか。
私もそのようなものは今まで見たことがありません。」
「やはり……
でも、必ずみつけます。
そして、その時は、ネリーさん、必ず、あなたを迎えに来ますからね。」
「ヴェールさん…ありがとうございます。
私、その日を信じて待っています。」
その晩、私達はネリーの家に泊めてもらうことになった。
ネリーの手料理でもてなされ、私達は遅くまで話をした。
殊にヴェールとネリーは明け方近くまで話が尽きることがなかった。



