十五の石の物語

「…なんと!そんなことが……
わしが滞在しておった頃には、鉱山もなんともなかったぞ。
そこで、わしはお守りの石というのをもらったのじゃが…
ある日、わしは釣りに出た時嵐にあい、流されてしまったんじゃ。
しかし、あの石のおかげでわしはあの嵐の時にも助かったんじゃと思っておる。
わしと一緒に釣りに出た連中は皆死んでしもうたのじゃから…」

「そうだったのですか…そんなことが……
それで、彼らがどこか行きそうな場所にお心あたりはないでしょうか?」

「そうじゃなぁ…」

フランツは、何かを思い出そうとするように、腕組みをして目を瞑る。



「そうじゃ!
思い出したぞ!
彼らはこう言っておった。
自分達の森には満月の夜にしか入れないと…」

「光の途のことですね…」

「そうじゃ。
あんた、光の途を知ってなさるのかね?
月はどこにでもあるから、この方法を作ったとか言うておったな。」

「月はどこにでもある……ですか?」

私は、その言葉に奇妙な違和感を感じ、問い返した。