十五の石の物語

「もう!おじいさん!よく見てよ!
あたし達が泥棒に見えるかい!
あたし達はおじいさんに聞きたいことがあって来ただけだよ。」

「……聞きたいことじゃと?」

サリーの甲高いよく通る声のせいか、老人は私達をまじまじとみつめ、その後、ようやく鎌を降ろした。



「申し遅れました。
私はレヴと申す者。
各地の伝承について研究をしておる学者にございます。
この者達は、私の弟と妹。
勝手にお宅に入り込む等という非礼をどうかお許し下さい。」

私はすかさず自分達のことを紹介した。



「声をかけても返事がないから、もしかして、おじいさんが中で倒れてるんじゃないかと心配になったんだよ。」

「なんじゃ。そういうことじゃったのか。
それは妙な早合点をしてすまなかったな。」

老人は驚くほどすんなりと私達の話を聞き入れ、その顔にはにこやかな笑みまで浮かべていた。