「はい。サリーさん、あなたの好きなお水よ。」
「あ…幸せの水だね。」
「早く元気になりますように!」
ジネットは、あの日から、毎日、幸せの水なるものを私達に飲ませていた。
(…そうだ…!
水汲みはけっこう重労働のはずだ…!)
私は水汲みを手伝うことを思い付いた。
食事の後に私がそのことを申し出ると、マリアは不安そうな顔のジネットに向かって頷いた。
「この方々なら、大丈夫でしょう。
お手伝いしていただきましょう。」
そう言って、ジネットに微笑みかけた。
(……我々ならば大丈夫とは、一体どういうことなのだろう?)
私にはわけがわからなかったが、ジネットの案内に黙ってついていく。
幸せの水のある場所まではけっこう長い道程だった。
そんな場所から水を運ぶのはかなりの重労働だ。
「水汲み場までは遠いのですね。
毎日さぞかし大変だったことでしょう。」
「そんなことありませんわ。
ごらんになって!
ここには木々や花々がこんなにいっぱいで、とても気持ちが良いのです。
この道を歩く度に私は気分が浮かれてしまうのです。」
「あなたもそうなのですか。
私もこういう場所が大好きなのです。」
「嬉しいですわ。私の気持ちをわかっていただいて…」
そんな二人の会話を耳にしながら、ジネットとヴェールは良い友達になれそうだと思った。
平坦な道から斜面を少し上ると、ジネットが急に立ち止まり、一点を指差した。
「あそこです。」
「あ…幸せの水だね。」
「早く元気になりますように!」
ジネットは、あの日から、毎日、幸せの水なるものを私達に飲ませていた。
(…そうだ…!
水汲みはけっこう重労働のはずだ…!)
私は水汲みを手伝うことを思い付いた。
食事の後に私がそのことを申し出ると、マリアは不安そうな顔のジネットに向かって頷いた。
「この方々なら、大丈夫でしょう。
お手伝いしていただきましょう。」
そう言って、ジネットに微笑みかけた。
(……我々ならば大丈夫とは、一体どういうことなのだろう?)
私にはわけがわからなかったが、ジネットの案内に黙ってついていく。
幸せの水のある場所まではけっこう長い道程だった。
そんな場所から水を運ぶのはかなりの重労働だ。
「水汲み場までは遠いのですね。
毎日さぞかし大変だったことでしょう。」
「そんなことありませんわ。
ごらんになって!
ここには木々や花々がこんなにいっぱいで、とても気持ちが良いのです。
この道を歩く度に私は気分が浮かれてしまうのです。」
「あなたもそうなのですか。
私もこういう場所が大好きなのです。」
「嬉しいですわ。私の気持ちをわかっていただいて…」
そんな二人の会話を耳にしながら、ジネットとヴェールは良い友達になれそうだと思った。
平坦な道から斜面を少し上ると、ジネットが急に立ち止まり、一点を指差した。
「あそこです。」



