十五の石の物語





二日目の晩も私とヴェールは死んだように眠った。
思った以上に疲れていたようだ。
しかし、そのおかげで三日目からはずいぶんと元気が甦り、私達は近くを少し探索しに出掛けた。
そのあたりは本当に恵まれた土地で、川では魚も釣れることがわかった。
家の裏手には小さな家庭菜園のようなものが作られており、数種類の野菜が実っていた。
手伝おうにも、ごく狭い畑なのでそれほど人手が必要とは思えず私は言い出さなかった。

サリーも日を追うごとに回復していった。
四日目には皆と一緒に食べると言ってベッドから起き上がり、食卓に就いた。



「だいぶ元気になったじゃないか。
これもジネットさんとマリアさんのおかげだぞ。」

「わかってるさ。
レヴ達と違って、マリアさんもジネットさんも本当に優しいんだから!」

「まぁ、サリーさんったら!
レヴさんだって、あなたを背負ってここまで連れて来て下さったじゃないですか。」

「えっ!本当?」

サリーは倒れた後のことは何も覚えていない様子だった。



「本当ですとも。
レヴさんもヴェールさんもあなたのために必死だったのですよ。」

「私達だけでは何も出来なかった。
ジネットさんと出会い、お二人に親切にしていただけたから、君は助かったのだ…」

「そうなんだ……あたし、皆に迷惑かけちゃったんだね…ごめん……」

「迷惑だなんて思ってる人はここには一人もいませんよ。」

泣きそうな顔をするサリーの肩を抱き、マリアはサリーにそう言った。



「皆…ありがとう…」

小さな声で呟くサリーに、ジネットがいつもの水を差し出した。